2005 Fiscal Year Annual Research Report
無線LAN測位システムを用いたユビキタス環境下での情報共有方式の研究開発
Project/Area Number |
17700067
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
北須賀 輝明 九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 助手 (70343332)
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Keywords | 位置情報 / ロケーションアウェアネス / 測位 / 無線通信 / 情報システム |
Research Abstract |
1.位置情報利用インスタントメッセージングソフトウェアの開発 位置情報を利用したインスタントメッセージソフトウェアの開発を行った.従来のインスタントメッセージはインターネットの位置透過性を利用して互いの居場所に関わらずに簡単にメッセージ交換を行う手段であった.加えて,相手の現在状態(オンライン,オフライン,退席中など;プレゼンスと呼ばれる)を交換する点で,電子メールや電話などと大きく異なる通信手段として認知されてきた. 本課題で開発したインスタントメッセージングソフトウェアは,これとは異なり,目の前のユーザとのメッセージ交換をより簡単に行う手段である.特徴は,ユーザがメッセージ交換したいユーザを指定する際に,相手ユーザの名前を入力または検索して指定する代わりに,相手ユーザの位置情報を利用し「あそこにいるこの人」と指定することを可能にしたことである.目の前のユーザとのやりとりであるため,メッセージは口頭でやり取りすることが多く,ファイル送受信がこのソフトウェアの主な用途である. さらに,複数ユーザへの同時送信を行う場合に対して,自分の周囲nメートル以内のユーザを選択,または自分の周囲に集まっている群衆を選択という2つの機能を設けた.これにより利便性が高まることを試用により確認した. 2.無線LAN測位システムの改良 現在開発中の無線LAN測位システムWiPSの位置測定性能を改善するために,位置測定に用いる受信信号強度の計測値からノイズを除去する手法を検討し,実験を行った.ライスフェージングと考えられるフェージングノイズが大きいを計測値を,時系列で観測される計測値群から除去することが可能であった.
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Research Products
(4 results)