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2005 Fiscal Year Annual Research Report

アドホックネットワークモビリティのための間欠的通信プロトコルの研究

Research Project

Project/Area Number 17700077
Research InstitutionTokyo Denki University

Principal Investigator

檜垣 博章  東京電機大学, 理工学部, 助教授 (70287431)

Keywordsアドホックネットワーク / 無線通信 / 移動コンピュータ / ルーティング / マルチホップ配送 / 放送サービス / スケジューリング / 間欠的通信
Research Abstract

無線通信機能を備えた移動コンピュータのみから構成されるアドホックネットワークを実現するための諸技術がこれまでにも検討されてきたが、ここでは、以下の仮定に基づいている。
(1)コンピュータの移動速度は低速である
(2)移動コンピュータは均一に分布する
(3)移動コンピュータは他の移動コンピュータと常時通信可能である
(4)すべてのコンピュータは自律的に移動する
しかし、現実のネットワークシステムでは、上記の仮定は必ずしも満足されない。
本研究では、平成17年度には、以下の問題について検討を行った。
(1)移動するアドホックネットワーク間の間欠的通信を支援する基盤技術の確立
各コンピュータの移動は完全に独立ではなく、ネットワークアプリケーションを実行するコンピュータの移動は相互に関係がある。その関係のひとつとして、複数のコンピュータが相互にマルチホップ通信可能なグループ(移動コンピュータ群)を構成して移動するものがある。ここで異なる群に属する移動コンピュータ間の通信は、それぞれの群のいずれかの移動コンピュータが通信可能であれば、マルチホップ配送によって可能となるが、均一に分布し、自律的に移動するコンピュータを対象としたアドホックルーティングプロトコル、データ配送プロトコルでは、通信オーバヘッドが大きく、エンドエンド帯域幅を十分に得ることはできない。本研究では、群を構成して移動することを考慮したルーティングプロトコルCC-WSCP(Cluster-to-Cluster Wireless Sporadic Communication Protocol)を設計した。また、シミュレーション実験により、従来のアドホックルーティングプロトコルであるDSDVと比較し、十分に高い性能が得られていることを確認した。
(2)間欠的通信技術に基づく通信サービスの実現
移動コンピュータが他のコンピュータと常時接続できるとは限らず、近隣のコンピュータや基地局と限られた時間にのみ通信可能となる間欠的通信サービスのひとつとして、基地局から移動コンピュータに対する放送型サービスについて検討した。移動コンピュータと基地局との限られた通信時間により移動コンピュータのユーザに対して効果的な放送を行なうためには、ユーザにとってより価値の高い情報を提供することが必要となる。この放送コンテンツを決定するファクターとして、情報を得たコンピュータが将来の時刻、位置によって得られる価値を考え、これにコンピュータの分布特性と移動特性(位置変化の条件付確率分布)を加味することによって、現在、各コンテンツを放送することによって、移動コンピュータ群が獲得する利得の期待値を評価することによって、放送スケジュールを作成する手法を確立した。スケジュール作成には、数種類のヒューリスティックを用い、その有効性を実験によって検証した。

  • Research Products

    (5 results)

All 2006 2005

All Journal Article (5 results)

  • [Journal Article] 移動コンピュータの利得予測に基づく放送スケジューリング2006

    • Author(s)
      永野 桧垣
    • Journal Title

      情報処理学会研究報告 2006・9

      Pages: 77-82

  • [Journal Article] Broadcast scheduling based on Estimation of Gain of Users in Mobile Networks2006

    • Author(s)
      Nagano, K., Higaki, H.
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術報告 105・628

      Pages: 383-388

  • [Journal Article] CC-WSCPの性能評価2006

    • Author(s)
      服部 桧垣
    • Journal Title

      情報処理学会研究報告 2006・38

      Pages: 97-102

  • [Journal Article] Extended FACE Routing Protocol for Wireless Sensor Networks2005

    • Author(s)
      Takahashi, H., Higaki, H.
    • Journal Title

      Proc.of the 1^<st> Workshop on Ubiquitous Computing and Networking Systems

      Pages: 515-518

  • [Journal Article] Extended FACE Routing Protocol for Wireless Sensor Networks2005

    • Author(s)
      Takahashi, H., Higaki, H.
    • Journal Title

      Proc.of the 17^<th> International Conference on Parallel and Distributed Computing Systems

      Pages: 220-224

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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