2005 Fiscal Year Annual Research Report
商用Webサーバ計算機のGrid環境での利用に関する研究
Project/Area Number |
17700080
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
小板 隆浩 同志社大学, 工学部, 専任講師 (60319580)
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Keywords | グリッド / スケジューリング / ゲノムアプリケーション |
Research Abstract |
1.サービス用プロセスへの影響の調査:OBIGrid参加機関の協力を得て,OBIGrid内の計算機で,Grid環境用プロセスを実行し,かつテストプロセスジェネレータを実行し,テストプロセスへのGrid環境用プロセスの影響を評価した.Grid環境用プロセスを,申請者がこれまで実装してきたスケジューラやCondorなどのGridミドルウェア上で実行させた.これらのミドルウェアにより,空いている計算機がGrid環境用プロセスに割り当てられるが,これらのミドルウェアは対象をWebサーバ用プロセスの特徴を考慮していないため,テストプロセスの応答時間の増加が見られた.特に,Grid環境用プロセスとWebサーバ用プロセスの相互作用と,Webサーバ用プロセスの応答時間改善の可能性について着目し検討した. 2.テスト評価用Grid環境の構築:商用Webサーバ計算機でのGrid環境構築を前提に,構築テスト評価用のGrid環境を構築した.商用Webサーバ計算機と同じシステム構成の計算機(PoweEdge2650)を用意し,Grid環境用ソフトウェアを導入する.テスト評価用のGrid環境構築作業では,カゴヤジャパン(株)のWebサーバ計算機管理者と緊密に打ち合わせをおこない,Grid環境を熟知していない管理者でも,簡単にGrid環境を構築できる技術の確立を目指した.提案時とミドルウェア環境が変化したために,さらなる検討が必要であった.
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