2006 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚感覚ディスプレイによるボタン操作フィードバックに関する研究
Project/Area Number |
17700091
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
高崎 正也 埼玉大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (10333486)
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Keywords | 超音波 / 弾性表面波 / レイリー波 / 皮膚感覚 / バーチャルリアリティー / ヒューマンインターフェース |
Research Abstract |
<皮膚感覚ディスプレイユニット> 昨年度とは異なるアプローチで皮膚感覚ディスプレイの開発を行った.振動子表面に弾性表面波を周回させることを検討した.研究代表者らのグループが開発した弾性表面波間接励振方法を用いて,ガラス製ステータ振動子表面に弾性表面波を周回させることに成功した.これにより,従来よりエネルギー効率を改善したディスプレイユニットを実現できることを示した. <透明な皮膚感覚ディスプレイ> 当初の提案通りに「ボタン」表面に取り付ける使用方法においては,上記の皮膚感覚ディスプレイモジュールの他にも透明な皮膚感覚ディスプレイの使用が可能である.このディスプレイはガラスの表面に弾性表面波を励振し,スライダ越しになぞるとざらざら感を感じるようにしたものである.透明であるため,大きなボタン(左右の押し方で入力を調整できるもの)をカバーし,視覚的な阻害をさけることができる.このディスプレイの応用では,ボタン表面の中心がつるつるした面,左右が異なる粗さを持った面に設定できるため,ボタンを見ずに操作する場合に呈示されたざらざら感を頼りにボタンを操作することが可能である.基礎的な実験により,皮膚感覚を頼りにボタンの中心を認識できることを確認した. <ペンタブレット型インターフェース> すでに普及しているペンタブレット型インターフェースと皮膚感覚ディスプレイを組み合わせて,ペンに黒炭で画用紙に線を描くときの感触に近い感覚を提示するデバイスを開発した.さらにこのデバイスで使用する弾性表面波振動子に透明なものを選択し,視覚ディスプレイと組み合わせて,タッチパネル様のペンタブレットとした.画面に表示される情報(ボタンやアイコン)を頼りに操作する際の皮膚感覚フィードバックが及ぼす影響について検討していく.
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Research Products
(6 results)