2006 Fiscal Year Annual Research Report
時系列ボリュームデータ処理のための統合的手法に関する研究
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17700092
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 成雄 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 助教授 (40292619)
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Keywords | 時系列ボリュームデータ / 特異点 / 位相 / 可視化 / 視覚心理学 / アニメーション / 非透視投影 |
Research Abstract |
本年度は,時系列ボリュームの解析・可視化・設計の3つの処理のうち,解析と可視化について引き続き研究を進め,特に可視化部分に関しては人の視知覚の特性をとらえた情報提示手法のいくつかを開発することができ,解析部分と連動した時系列可視化処理の枠組みを構築することに成功した. まず,可視化部分に関しては,時系列データに誇張をともなう変形処理を施すことで,非透視投影アニメーション表示する基盤を作ることに成功した.これは,まず与えられたデータの特異点などの特徴的な部分の時間変化を追跡するために,各時間ステップにおける特異点等の特徴点の抽出を行うことから始まる.次に,これらの特徴点の2次元ディスプレイ上の表示位置の視覚的な最適配置を計算するアルゴリズムを考案・実装を行った.さらに,この特徴点における2次元ディスプレイ上の位置を満たすように,対象データに変形を施すことで,視覚的に適切な可視化画像生成を行うことに成功した. 解析に関しては,上記の可視化における特徴点の抽出を,オリジナルのボリュームデータから得られる特異点に加えて,ボリュームデータを視覚特性の観点から一度フィルタ処理を施したあとのデータから得られる特異点も利用するように枠組みを広げる拡張を行った.これらの特徴点から,与えられた時系列ボリュームデータの特徴的な変化を起こすタイミングを自動的に同定するアルゴリズムに関しても,基礎的な実装を行った.
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Research Products
(6 results)