2006 Fiscal Year Annual Research Report
野外における情報収集および情報交換活動を支援する情報機器に関する研究
Project/Area Number |
17700096
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
加藤 直樹 東京学芸大学, 教育実践研究支援センター, 助教授 (00313297)
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Keywords | 地図 / 情報共有 / 野外 / ペン入力 / 手書き / GPS / 協同学習 |
Research Abstract |
情報収集のターミナルシステムに関連する事項として,Google Mapsに手書きによるアノテーションと収集した情報を貼り付けることができるWebベースシステムの開発を行った. 本システムは,Google Mapsが提供する地図に,手書き(ペン入力)でアノテーションできることが特長の一つであるが,手書きによるアノテーション,特に携帯型機器を用いる場合や子どもが利用する場合,は細かく書くことが難しい.Google Mapsにも拡大表示する機能はあるが,それでは足りないとの認識から,本システムではGoogle Mapsの限界を超えて拡大する機能を実装した.また,複数人による共同作業に対応させるために,筆記者や筆記時間を軸として表示を制御する機能を実装した.これらの成果は,ヒューマンインタフェース系学会のシンポジウム,および,教育系学会の研究会にて,発表した. また,上記システムの研究開発を通して得られた知見をもとに,子どもの安全を確保することを目的とした地域の安全情報を共有するシステムの調査研究の一環として行ったwebベース地図システムの研究開発に発展させた.このシステムでは,複数のサーバを連携して運用できること,情報の種類や発生時刻で表示/非表示の制御ができることなどを特徴としている. 今後の課題は,上記のシステムの現実的利用を通した評価と,位置情報を付加させる情報記録ツールとの連携である.また,野外活動を支援するツールは,教育現場で重要となっている環境学習との親和性が高いことがより明確になったため,教育への適用を進めていきたい.
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