2007 Fiscal Year Annual Research Report
ウェアラブルコンピューティングを支援する非目視手書き文字認識の研究
Project/Area Number |
17700098
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Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
中井 満 Toyama Prefectural University, 工学部, 講師 (60283149)
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Keywords | 手書き文字 / 指書き文字 / パターン認識 / ウェアラブルコンピューティング / モバイルコンピューティング / ユーザインタフェース / 文字認識 |
Research Abstract |
空中に文字を書くスタイルのユーザインタフェースを想定し,ユーザビリティの向上を目指した手書き文字認識手法の開発を行った。 1)非目視・空中手書き文字データの収集・整備 前年度に収集した空中での指書き文字のデータを分析し,ペンタブレットで収集した手書き文字(原データ)から擬似的に空中手書き文字のデータを生成した。使い易さの観点から筆記中に余計なアクションを挟まない事とし,文字の書き始めと書き終わりが不明瞭な一筆書きのデータである。 2)非目視・空中手書き文字認識器(ソフトウェア)の開発 文字の崩れに頑健なサブストロークHMM(hidden Markov model)方式を用いて,空中手書き文字認識装置を構築した。今年度は書き終りの筆跡が再現性のない不定形な軌跡であると仮定し,確率的な基準で終了時刻とその文字種を同時に判定するアルゴリズムを開発した。 3)データベースによる客観的評価 作成した擬似空中手書き文字を用いて認識評価実験を行った。筆記者61名の手書きひらがな,計約5,000文字を使用し,半数を学習用に残りの半数を評価に用いた。認識率は75.4%であり,前年度の手法(91.9%)よりも低い結果となったが,文字の終了時刻を正しく検出できれば98.5%まで向上するという見込みを得た。
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