2005 Fiscal Year Annual Research Report
広域分散ネットワークにおける小型望遠鏡による協調観測システムの構築
Project/Area Number |
17700106
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
加藤 精一 大阪大学, サイバーメディアセンター, 助手 (40346127)
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Keywords | モバイルエージェント / P2P / Webサービス / 望遠鏡 / 分散データベース / 遠隔操作 |
Research Abstract |
インターネット環境に複数の小型の望遠鏡を接続し、遠隔操作による複数の望遠鏡による協調観測や取得したデータの共有環境の構築が本研究の目的である。今年度は、とくに必要な機器の整備とその評価、最終的に構築する環境の最も簡単な場合についての実装を行った。具体的には、小型望遠鏡の周辺機器として撮像に必要な冷却CCDと簡易な分光器、制御用PCを購入し、制御用PCと直接接続して、機器本体の動作・制御の評価と機器の精度の確認を行った。また、本研究は、接続可能な小型望遠鏡が実際に増加していくように簡易な導入形態である必要があるが、その点で当初考えていたグリッドによる環境の構築は好ましくないと考えられたため、大阪大学で開発中のモバイルエージェントによるP2Pのアプリケーションフレームワークを用いた環境へとアーキテクチャの改良を行った。このフレームワーク(PIAX;P2P Interactive Agent eXtensions)には、位置情報をキーとしてサービスの検索が効率よくできる機能が備わっており、このサービスを利用する2次元的に散らばった望遠鏡を効率よく探索できる。このフレームワークをもとに、望遠鏡の制御サービスを持ったピアに接続したピアから望遠鏡を制御できるようになり、天体の導入に際して天球のグラフィックから天体を選んで導入するインターフェースを作成した。次年度では、これら基本的な単体の望遠鏡の遠隔操作を拡張し、協調観測するためのスケジューリングや制御のしくみについて研究する計画である。
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Research Products
(1 results)