2006 Fiscal Year Annual Research Report
広域分散ネットワークにおける小型望遠鏡による協調観測システムの構築
Project/Area Number |
17700106
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
加藤 精一 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (40346127)
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Keywords | リモート望遠鏡 / センサーネットワーク / P2P |
Research Abstract |
平成18年度は,大阪大学で開発されているP2PフレームワークであるPIAXを用いて,望遠鏡のコントロールをネットワークを介して遠隔制御するソフトウェアの開発を行った.研究目的にあわせて今年度の研究内容を以下に記す. (1)ネットワークを介した望遠鏡,撮像装置のコントロールと精度 17年度に作成した基本部分に加えて,Javaで作成されたユーザインタフェースを作成し,観測地点の観測時の星空をプラネタリウムのように表現し,観測したい天体を選ぶことで望遠鏡が自動導入するようにした.さらに一部の冷却CCDの遠隔制御を可能にする機能を作成し,和歌山大,和歌山県のみさと天文台の協力を得て,1台ではあるが遠隔からの天体の観測,撮像に成功した. (2)協調観測のためのスケジューラ また,P2Pネットワーク上で複数の望遠鏡を接続する際に必要な,地球上の緯度,経度の範囲を指定すると,その範囲にあるP2Pネットワーク上の望遠鏡を検索し接続する機能も開発した. (3)撮像画像のデータ管理 撮像された画像のデータをP2Pネットワーク上に形成されたコミュニティで共有する場合,例えば新天体の発見に関わるデータなどすぐには一般に公開できないものもあり,このようなデータ共有のセキュリティや,望遠鏡の提供者と利用者の信頼関係を表す信頼モデルについての検討を行った.
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