2005 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタスコンピューティング環境に適した分散型XQuery処理方式に関する研究
Project/Area Number |
17700110
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
天笠 俊之 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (70314531)
|
Keywords | XML / XQuery / 分散 |
Research Abstract |
これからのコンピュータやネットワークの方向性として,ユビキタスコンピューティングが強く打ち出されている.また,XML(Extensible Markup Language)は,ネットワーク時代の標準データ交換フォーマットとして広く普及している.ユビキタスコンピューティング環境においても,データ記述だけでなく,メタデータ記述や通信プロトコルとして,多くの局面でXMLの利用が予想されている.さらに,XMLに対して検索やデータ変換を行うための標準言語としてXQuery(XML Query Language)が提唱され,いくつかの実装が出て来はじめている.以上のことから,ユビキタスコンピューティング環境では,有線や無線等のさまざまな通信路で送受信されるXMLデータからXQueryによって必要な情報を獲得することが重要である.そこで本研究では,ユビキタスコンピューティング環境に適した分散型XQuery処理方式の研究開発を行うことを目的とする. 研究計画の初年度に当たる2005年度は,以下の項目について研究を行った: ●XQuery処理を実現する上で基本となるXpath(XML Path Language)を対象に,XPath式の並列処理方式を検討した.XMLデータを複数のプロセッサで並列に処理させるため,まずXMLデータの木構造に従ってデータを分割し,プロセッサに分散配置しておく.システムに到着する問合せ要求は,適宜対応するデータ保持するプロセッサに転送し問合せを処理させ,結果を受け取ることで,XPath式を並列に処理することができることを確認した.また,その有効性を予備実験により評価した.
|