2005 Fiscal Year Annual Research Report
階層拡散系列を用いた電子透かし技術による画像情報のための改ざん検出法
Project/Area Number |
17700119
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
藤吉 正明 首都大学東京, システムデザイン学部, 研究員 (20336522)
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Keywords | 著作権・コンテンツ保護 / 暗号・認証等 / コンテンツ・アーカイブ / 情報通信工学 / 位置情報 / 離散コサイン変換 / 離散ウェーブレット変換 / 圧縮 |
Research Abstract |
画像へ情報を多重化する(埋める)電子透かし技術に関して,改ざん検出に適用可能な手法を確立するための基礎的研究を実施した.本課題の特徴は,電子透かし技術によって画像へ埋められた階層拡散系列を用いて,画像の改ざんを検出することにある.本年度の主な成果は次のとおりである. 1.新しい電子透かし手法を検討したこと. 2.上述の手法が,2値情報だけでなく,多値情報を埋め込み・抽出可能であることを確認したこと. 3.上述の手法が,静止画像圧縮の国際標準であるJPEGや動画像圧縮の国際標準であるMPEGで用いられる,離散コサイン変換領域で情報を埋め込み・抽出可能であることを確認したこと. 4.上述の手法が,静止画像圧縮の国際標準であるJPEG 2000や動画像圧縮の国際標準であるJPEG 2000で用いられる,離散ウェーブレット変換領域で情報を埋め込み・抽出可能であることを確認したこと. 以上の成果の一部を含む論文を国内の研究会および査読付国際会議で発表し,多くの研究者から多角的な意見をいただいた.また,研究の一部を含む論文が査読付論文誌論文として発行された.今後は,種々の拡散階層系列を提案法に適用し,拡散系列の種類・系列長・階層数・電子透かし法の相互関係とその最適な組み合わせについて研究を進める予定である.また,提案法以外の電子透かし手法に関しても,検討・開発を継続する予定である.
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