2005 Fiscal Year Annual Research Report
次世代CDNのためのストリーム配信、並びにそのユビキタス拡張に関する研究
Project/Area Number |
17700124
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
蘇 洲 早稲田大学, 理工学術院, 講師 (80339704)
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Keywords | コンテンツ / マルチメディア情報処理 / 分散システム / 情報ネットワーク |
Research Abstract |
本研究は、以下の二つに中心を行った。 (1)階層化データのサロゲート間分散配置アルゴリズムの提案: スケーラブル符号化を行った階層化データは、通常、最上位階層のデータは多くのサロゲートに配布され、下位の階層データは、アクセスが少なければオリジナルサーバのみに保有される。この分散配置を自動的に設定するために、アクセス頻度とトラヒック量を評価基準とした分散配置アルゴリズムを提案。また、MDC (Multiple Description Coding)でストリームを配信する際のマルチパス経路を決定。ビデオの再生品質とネットワーク品質(帯域幅、廃棄率、干渉度合)の条件下のクロスレイヤの最適化問題として定式化し、Path Diversityを用いて解を導出した。提案した事項を、シミュレーションで解析評価を行い、有効性を明らかにした。 (2)CDNに適した堅固な一致性ストリーム配信制御技術の開発: Webを用いた情報提供では、一般に利用者が知らないうちに内容の更新や削除が行われているので、オリジナルデータとキャッシュに保持している複製データの一貫性の管理はCDNの中で重要な課題になる。本研究は以下の方式は提案した。アクセス回数とコンテンツサーバートポロジーを評価基準としたアルゴリズムによって、データ毎に複製優先権を計算していき、ある閾値以上になるデータのみ更新を行う。また、コンテンツサーバがデータを更新する時、必ずオリジナルサーバから更新情報をもらうわけではなく、コンテンツサーバ同士の中の一番地理的に近いコンテンツサーバを選んで、そのコンテンツサーバから情報をもらって更新する。提案した事項を、シミュレーションで解析評価を行い、有効性を明らかにした。 研究実績について、今年度は、学術論文(letter)1本、国際会議論文3本、国内発表2回だった。
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