2006 Fiscal Year Annual Research Report
次世代CDNのためのストリーム配信、並びにそのユビキタス拡張に関する研究
Project/Area Number |
17700124
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
蘇 洲 早稲田大学, 理工学術院, 講師 (80339704)
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Keywords | コンテンツ / マルチメディア情報処理 / 分散システム / 情報ネットワーク |
Research Abstract |
本研究は、以下の二つに中心を行った。 (a)CDNに適した堅固な一致性ストリーム配信制御技術の最終評価 Webを用いた情報提供では、一般に利用者が知らないうちに内容の更新や削除が行われているので、オリジナルデータとキャッシュに保持している複製データの一貫性の管理はCDNの中で重要な課題になる。本研究は以下の二点について提案した。1)一部分データのみ更新アルゴリズム:2)選択的にサーバーから更新情報を貰うアルゴリズム。上記の二点についての提案した事項を、ダイナミックな環境でシミュレーションで解析評価を行い、更新有効率の向上、トラフィック減少、最適値などの有効性を明らかにした。 (b)ワイヤレスネットワーク下ではP2PとCDNによるサロゲートの動的配置と負荷分散等について検討 最近は無線端末を利用するユーザが増加している。しかし、ワイヤレスネットワーク下では、ユーザの移動性、既存ネットワークとのトポロジー(接続形態)の違いなどの点を考慮にいれることが必要であるため、既存のCDN/P2Pでは対応しきれない問題がある。そのためにワイヤレスネットワークに対応したCDN/P2Pの研究が推し進められている。本研究は以下の方式は提案した。1)アクセス回数とサービスエリア範囲を評価基準によって、無線端末を階層化する。同じ階層のコンテンツノードに関して、グループで管理し、情報を交換する。2)モバイルコンテンツ更新する際に、そのコンテンツのアクセス回数・更新回数から、どの階層のコンテンツノードにするのかを決める。3)また、コンテンツノードの帯域などを考慮し、ユーザの満足度の高いノードを優先してコンテンツを貰う。
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