2005 Fiscal Year Annual Research Report
マルチメディア議事録間の関係記述によるコミュニティ発見に関する研究
Project/Area Number |
17700147
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
友部 博教 名古屋大学, 情報科学研究科, 研究員 (10397440)
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Keywords | グループウェア / 会議支援 / コミュニティ発見 / オントロジー / マルチメディア議事録 / 知識発見 / アノテーション / 会議コンテンツ |
Research Abstract |
本年度は、議事録作成における映像・音声などのメディア情報の間の連結法を設計・実装し、いくつかの実証実験によって経験を深めた上で、より一般的なタスクにおける、音声・映像・言語などのメディア情報処理の現状と可能性について考察を加え、それらの統合方式について検討を行った。次に、メディア情報の認識技術を用いた半自動アノテーション、コンテンツ検索や要約、議事録からの知識発見などの具体的な要素・応用技術について研究・開発を行った。そして、コンテンツ間の関係記述の方式について考え、コンテンツを中心とするネットワークの形成、ならびにそこからのコミュニティの発見についての検討を行った。 具体的にはまず会議コンテンツへの意味的アノテーション、および議事録との関連付けの設計を行った。映像や音声を含む会議コンテンツのデジタルアーカイブの高度化、およびそれらコンテンツに対するアノテーション作成の自動化に必要な機能、さらにその実現方式について検討を行い、また音声・映像データと議事録との関連付けや、他の議事録のコンテンツとの関連付けを行い、複数のメディア処理を統合し、複数の議事録とコンテンツをネットワーク化するための方式について検討した。次に、会議コンテンツからの知識発見と議事録集合の高度な可視化を行うため、意味的アノテーションの付与されたコンテンツや議事録集合から抽出された重要フレーズ、重要イベントを元に、議論の展開や重要発言・重要発言者といった知識発見を行った。そして発見された知識が議事録閲覧者やその後の議論における影響、他のコミュニティに対する影響について知見を得ることができた。
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