2005 Fiscal Year Annual Research Report
自己校正理論に基づくプロジェクタカメラシステムの研究
Project/Area Number |
17700170
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岡谷 貴之 東北大学, 大学院情報科学研究科, 助教授 (00312637)
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Keywords | プロジェクタカメラシステム / コンピュータビジョン / カメラキャリブレーション / プロジェクタシステム / 自己校正 / 3次元形状復元 / マルチカメラシステム / レンジファインダ |
Research Abstract |
マルチプロジェクタを用いて大画面高精細画像を投影する方法について,プロジェクタの内部パラメータが一部未知であっても歪のない画像を投影するキャリブレーション方法を開発した.未知パラメータとして,実用上大事な焦点距離を選び,これをプロジェクタの位置姿勢とともに推定する方法とした.特に,理論的な解析を行って,それまで明らかでなかった解の一意性を明らかにするとともに,解が決められないいわゆるcritical configurationを明らかにした.この成果を使えば,プロジェクタを適当に設置するだけで,大画面高精細画像を投影するのに必要なキャリブレーションを完全に自動的に行うことができる.当該研究の成果は現在学会発表へ向けて投稿中である. さらに,映像投影用のデータプロジェクタとカメラ,PCを組み合わせて高精度に3次元形状を復元する方法について,そのキャリブレーションの方法や精度の理論的な解析,さらに複数のカメラを使用した発展的なシステム形態の可能性について検討した.形状復元の精度を左右するキャリブレーションの方法として,形状の既知な参照用の物体を使用した事前のキャリブレーションを廃して,形状復元とキャリブレーションを同時にかつ自動的に行う自己校正の方法を研究し,カメラの台数を2台以上に増やした場合に,より未知パラメータの数を増やしてなおかつ高精度な形状復元ができることを示した.
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