2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17700178
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
玉木 徹 広島大学, 大学院工学研究科, 助教授 (10333494)
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Keywords | 人物認識 / 人物照合 / 防犯カメラ / 画像処理 / ネットワークカメラ / 歩行者 / 監視カメラ / マーケティング |
Research Abstract |
本研究の目的は、画像処理により屋内や屋外に配置されたカメラ映像を解析して、人物の位置やその動向を認識するシステムを開発することである。 本年度の実績は以下に述べるように、構築するシステムのための基盤となる技術の開発である。まず複数のカメラを用いた照明変動に頑健な人物抽出処理の理論的検討と、リアルタイム処理への実装の検討を行った。屋外や屋内のカメラの映像は照明に大きく影響されるが、これを軽減し安定した抽出処理を目指すものであり、来年度も引き続き開発検討を行う。 また単一カメラ映像から抽出・認識する対象が障害物に遮蔽されている場合にも、安定して認識を行うための遮蔽検出と対象復元の技術の開発である。従来は計算コストが大きくリアルタイム処理は不可能であったが、システムの最適化によって計算時間を1/40にすることに成功した。さらに実時間処理を行うための手法と精度の向上の方策を今後も引き続き検討する。 さらに人物の行動解析に欠かすことのできない動作解析技術についての調査を行った。1970年代までさかのぼり、領域の抽出や身体姿勢推定技術の国内外の論文約150編に上る資料を網羅したものであり、今後の研究の基盤資料として重要なものである。今後も継続して調査を行っていく。
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