2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17700203
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Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
JUNG-PIL Shin 会津大学, コンピュータ理工学部, 助教授 (40315677)
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Keywords | 手書き風フォント / 漢字学習 / 筆書き / 署名照合 |
Research Abstract |
「ペンベース対話システムに関する研究」では(1)ユーザの個人性を反映した手書き風フォントを生成する。(2)漢字圏の小中学生、非漢字圏の人たち向けに、より効率的に短期間で書き順、書き方、意味を習得できるシステムを構築する。(3)筆書きにおいてよりリアルな効果を出すために、かすれを表現できるようにする。(4)オンライン署名照合において、偽造署名に対する頑強さと本人署名に対する柔軟さを兼ね備えた高精度の照合方法を実現することを目的とした。研究実績の概要は次のとおりである。個人の筆跡に基づいたフォント生成の斬新なシステムを提案した。フォント生成の手法は、参照文字データベースをベクトル量子化を用いて圧縮し、1対多のストロークの対応からストローク対応データベースを得ることで行われる。更に本システムはフーリエ記述子と続け字解析データベースを用いることで滑らかな続け字の生成が可能となる。本論文では、25名の被験者による主観的基準と客観的基準による評価実験を行った。評価実験により生成されたフォントのユーザの大域的個人性と局所的個人性及びストローク対応の有効性を示すことができた。手書き署名の照合方法については様々な研究成果があるが,画間相互関係を反映されることについては,まだ余り検討がされてない。そこで,画間相互関係を考慮した距離計算方法の一つとして,Shape Contextを利用する方法を提案した。照合法は,基本的な照合方法とShape Contextによる照合方法の二つに分けて考える.基本的な照合方法はxy座標,筆圧,ペンの高度傾き及び総筆記時間を時系列的に計測する。Shape Contextを用いた照合方法は,周囲の点の分布によって署名間の距離を計測する。この距離計算方法を実際の個人認証システム等に適用することで,それらのシステムにおける,信頼性の向上することが期待できる。
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