2005 Fiscal Year Annual Research Report
グローバルなグリッド環境に適応する共進化型進化計算手法の構築
Project/Area Number |
17700233
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
松村 嘉之 信州大学, 繊維学部, 講師 (50362108)
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Keywords | 進化型計算 / グリッド計算 / 動的タスクスケジューリング |
Research Abstract |
申請者の現研究室と協力頂ける複数の大学の計算機を用いて,グローバルなデスクトップグリッド環境を構築し,このグリッド環境の特徴を考慮した計算資源の選択・割り当て方法として,グリッドタスクスケジューリングRRを採用し,準最適にグリッド計算を行うことを指向した.そして,このグリッド環境の計算能力に応じて可変な個体集団を自律的に形成しながら探索を行う共進化型進化計算方法を構築することを目指した.本年度の主要な成果を以下に挙げる. (1)備品として導入したサーバ及び複数のクライアント計算機を,ネットワークを介して接続し,共進化計算用の分散環境を構築した. (2)莫大な計算力を必要とする応用問題をグリッド上で効率よく分散計算するグリッドサービスの開発を容易に行うためのソフトウェアフレームワークを設計し,その設計に基づいた応用プログラムの開発を支援する開発ツールキットを作成した. (3)効率のよいグリッド計算の実現のため,各タスクが粗粒度であれば,各計算リソースの余剰計算力が動的にどのように変化しようとも,その性能予測無しに計算をほぼ最適に進める特徴を持つグリッドの基盤ソフトウェアを開発し,性能評価を行った. (4)英国Birmingham大学が所有するクラスタ計算機や500台程度の計算機の中から余剰な計算機の使用計画に関して,Prof.Yaoと打ち合わせを行った.今後の予定では,来年度の4月1日からの約1週間と8月28日からの約3週間で英国Birmingham大学を訪れて,グローバルなグリッド計算環境を構築することとした.
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Research Products
(1 results)