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2005 Fiscal Year Annual Research Report

遺伝子改変動物の可逆的繁殖阻止に対する高プロラクチン血症動物の応用

Research Project

Project/Area Number 17700380
Research InstitutionCentral Institute for Experimental Animals

Principal Investigator

橋本 晴夫  (財)実験動物中央研究所, 実験動物研究部, 研究員 (30353478)

Keywordsプロラクチン / 性行動 / トランスジェニック
Research Abstract

本年度は2種類のDNAコンストラクション、すなわち肝臓で発現するMt-1 promoterおよびCMV-β actin promoterの下流にプロラクチン(PRL)の遺伝子を繋げ、マウスの前核期卵へマイクロインジェクションを行った。
その結果、Mt-1 promoter-PRLを持つマウス(Mt-1-PRLマウス)においてトランスジーンによる血中PRL濃度は2ng/mlであり、雌雄共に繁殖行動および妊娠、妊孕が見られ、繁殖不全には至らなかった。一方、CMV-β actin promoter-PRLを持つマウス(CMV-β actin promoter-PRLマウス)は雌雄共に、トランスジーンにより19ng/mlの血中プロラクチンを示し、繁殖不全に陥らせることに成功した。
以上のようにCMV-β actin promoter-PRLマウスは不妊状態に陥ったため、bromocriptine 400μg/headを皮下投与により内因性のPRLを抑制し、交配を試みた。その結果、雌はbromocriptineを投与しても全く性行動を示さず、妊娠に至らなかった。一方、雄は交尾行動を再開し、雌へのプラグも確認したが、現時点で妊孕に至っていない。トランスジーンからのPRLの曝露が精子の受精能に影響しているのか、あるいは他の要因による不妊であるか現在のところ不明であるが、IVFにより受精能力の検討を行うと共に、匹数を増やしその原因を解明する。
また、Mt-1 promoterの上流にCMV enhancerを付加し、6〜10ng/mlのPRL放出を持つ動物を作製する。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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