2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17700387
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
森本 展行 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (00313263)
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Keywords | アミロース / ナノゲル / キャリアー / ポリエチレンオキサイド / 酵素重合 |
Research Abstract |
本研究は薬物の保持能力が高い高次構造型ドラッグキャリアーの創製をポリエチレンオキサイド-アミロース(PEO-amylose)会合体を始めとするアミロース誘導体の化学架橋、または物理架橋により調製したナノゲルを用いて実現することを目的とする。申請期間内においては水溶液中におけるアミロース誘導体ナノゲルと薬物のコンプレックスからなる微粒子の調製手法の確立、および安定性、生分解性、細胞との相互作用について解析を行いキャリアーとしての有用性の検討までを目指す。本年度はアミロース誘導体ナノゲルおよび薬物担体とのコンプレックスを調製し、その溶液特性を評価した。具体的には、PEO-amyloseプライマーの合成をMw=5,000〜20,000の片末端アミノ化PEOおよびマルトペンタオースによる還元アミノ化法を用いて行った。精製後、このプライマーを基質としてグルコース-1-リン酸、AMP存在下にて筋肉ホスホリラーゼbを用いて酵素重合することでPEO-amyloseを合成した。またPEO-amyloseナノゲルの形成と薬物内包性評価をPEO-amyloseをクロロホルム中にて溶解させ、会合体形成を行った後、これを水相に移すことで調製した。PEO、アミロースそれぞれの分子量の変化による会合体の粒径・分子量・会合数変化をサイズ排除クロマトグラフィー-多角度光散乱計(SEC-MALS)により評価した。また疎水性薬物の内包能を評価するにあたり、まず会合体の包接能をヨウ素-デンプン反応を用いて評価した。
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Research Products
(3 results)