2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17700457
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
林 佐智代 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (40343579)
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Keywords | 手と口の協調 / 利き手交換 / 食具食べ / 三次元動作解析 / 肘関節 |
Research Abstract |
1.校正 45点のコントロールポイントを4台のカメラで撮影し,校正係数の算出を行った.その結果,標準残差X軸0.457,Y軸0.352,Z軸0.820,3軸1.002を校正係数とし設定を行った. 2.予備実験 3名の被験者に「右手でスプーンを三指持ちにて被験食品をすくって捕食する」および「左手でスプーンを三指持ちにて被験食品をすくって捕食する」動作をそれぞれ30回行わせ,その様子をデジタルビデオカメラにて撮影し,動作観察を行った. それぞれの被験者が30回の動作を遂行するために要した時間は90秒以内であった.また,左手で動作を行う際,3名は(1)頭部を被験食品に近づけ捕食する(2)上肢で被験食品を口唇まで運び捕食する(3)頭部と上肢を近づけ捕食する様子が観察された.つまり,手と口の協調がなされていない状態では,頭部,体幹,上肢の動きによって代償を行っており,利き手交換を行った際,自食機能の発達過程と類似した過程によって機能の獲得がなされることが予想された.以上のことより,測定時間は90秒とし,解析項目に頭部および体幹の運動軌跡長を追加し,検討を行うこととした. 3.本実験 右利きの健康成人5名にスプーン食べを30回施行させ計測を行った.計測条件は被験食品(ボーロ)を肘90度屈曲位および左右手指伸展位の中指先端(以下中位とする)線上の体幹正面に置き,マーカーを上下口唇,眉間,頸切痕,左右肩峰,左右上腕骨外側上顆,左右尺側遠位端,器の計11点に貼付した.左右尺側遠位端と器の2点間距離が最も短い時点をすくい時,上下口唇の2点間距離が最も短い時点を捕食時とし,すくい時から捕食時までの(1)肘の運動軌跡長および変位量,(2)頭部および体幹の運動軌跡長,(3)運動軌跡の描画について現在解析中である.
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