2005 Fiscal Year Annual Research Report
重症心身障害児(者)と介護者のQOL向上を目指す衣生活支援技術の開発
Project/Area Number |
17700458
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
成田 千恵 日本女子大学, 家政学部, 助手 (10398886)
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Keywords | 重症心身障害児(者) / 生体情報 / モニタリング / 温熱的快適性 |
Research Abstract |
本研究では、個々の重症心身障害児(者)の体温調節障害の特性や身体の変形の程度、精神活動レベルを生体情報等の詳細な実測より客観的に評価し、それを基に個人の障害や生活環境の状況に適切に対応した衣服を開発することで、重症心身障害児(者)の衣生活における温熱性快適性を向上させることを最終的な目的としている。 今年度は、障害の程度に応じた適切な着衣や寝具情報を提供可能である重症心身障害児(者)の生体情報データベースを構築するための、障害児(者)の日常生活時における生体情報の長時間モニタリング計測を行った。寝たきりの重症心身障害児(者)を対象に、心拍数、皮膚温の生体情報、衣服内および室内の温熱環境要素について、全項目同時に48時間連続して1分間隔にて計測を実施した。また、介護者である看護師等が行う介護内容を時刻とともに記録した。なお、本研究の長時間モニタリング手法は非侵襲であり、計測中の被験者に苦痛や不安を与えないよう十分配慮して行った。 寝たきりの障害児(者)のモニタリング結果から、皮膚温および衣服内環境の変動に個人差がみられ、サーカディアンリズムが正常でない場合も観察された。本研究での知能レベルの異なる障害児(者)を対象にした計測結果から、知能レベルの相違が外環境の変動に対する体温調節機能の反応に影響を与えていることが予測できた。個人の障害に応じて衣服や寝具を適切に調節した場合には、皮膚温の低下が抑制される結果が得られた。
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Research Products
(1 results)