2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17700481
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Research Institution | Tokiwa Junior College |
Principal Investigator |
鈴木 康弘 常磐短期大学, 幼児教育保育学科, 専任講師 (50298296)
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Keywords | 幼児 / 運動遊び / プログラム |
Research Abstract |
研究の前半(4月〜8月)は、主に幼児の運動遊びプログラムの視察(東洋英和女学院大学「親と子どもの体操」、よいこの保育園「ムーブメントプログラム」等)を行った。また、幼児の運動遊びに関する文献を収集し、幼児の社会力の育ちを援助することを目的とした運動遊びプログラムの検討を重ねた。 運度遊びが幼児の社会性に影響を及ぼす為には、まずは運動遊びが好きになり、身体を動かすことを主体的に楽しむ中で、友達とのやりとりを含めた様々な経験が積み重ねられることが必要である。一方で近年の我が国の状況は、少子化、都市化、情報化が急速に進展し、子どもの身体を使った遊びの経験値の低下が危惧されていることを再確認した。 研究前半の知見を踏まえ、後半では幼児が多様な運動遊びを楽しめるようになることを目的として、プログラムを組み立てた。茨城県のT幼稚園年中・年長児(124名)を対象として運動遊びプログラムを計6回実施した(10月〜12月)。プログラム終了後、保護者に運動遊びプログラムの効果に関して質問紙調査を行った。 調査の結果、運動遊びプログラムを経験することで、子どもの戸外遊びへの興味や関心が高まる可能性のあることが示唆された。生活時間や生活リズムへの影響に関して、今回のプログラムではその効果を確認することはできなかった。また、運動遊びをあまり好まない子どもに対して、本プログラムが有効に作用していない事も認められた。このような子どもたちに運動遊びを楽しんでもらう為の工夫をさらに盛り込んでいく必要性のあることが明らかになった。 運動遊びプログラム実施の経過、および質問紙調査の結果を踏まえ、幼児の運動遊びに関して研究業績の多い、柳澤秋孝教授(松本短期大学)、杉原隆教授(東京学芸大学)、岩崎洋子教授(日本女子大学)、吉田伊津美助教授(東京学芸大学)にアドバイスを受け、プログラムの修正を行った。
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Research Products
(1 results)