2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17700481
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Research Institution | Tokiwa Junior College |
Principal Investigator |
鈴木 康弘 常磐短期大学, 幼児教育保育学科, 専任講師 (50298296)
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Keywords | 幼児 / 運動 / 遊び / プログラム |
Research Abstract |
社会の都市化、情報化、少子化が進展する中、子どもが身体を充分に動かして遊ぶ経験の不足が危倶されている。このような状況を鑑み、本研究では、運動遊びをプログラムとして経験(身体を動かして遊ぶ楽しみを味わう経験)することによって子どもの運動遊びへの関心を高めることができるのかについて検討を行った。 自ら主体的に運動遊びに取り組む子どもを増やすためには、まずは、子ども自身の運動遊びに対する関心を高めなければならない。本研究では、子どもの身体活動への関心の高まり→遊びへの関わりの多様化→様々な刺激(社会的ルールの遵守、友達とのやりとり等)に触れる機会の増加、といった流れを想定している。そして、このような活動的生活習慣の積み重ねが、子どもの社会性を発達させていくひとつの重要な基盤となるものと考えている。 本年度は、幼児を対象とした運動遊びプログラムが子どもの活動欲求へどのような影響を与えるのかについて検討を行った。 研究の方法 (1)調査対象 水戸市のT幼稚園年中児64名、年長児64名、計128名 (2)運動遊びプログラムの提供 2006年5月〜7月の間、40分間の運動遊びプログラムを計8回提供した。 2006年10月〜12月の間、40分間の運動遊びプログラムを計5回提供した。 (3)活動欲求調査 子どもの身体活動欲求を面接法により、2006年5月、2006年10月、2007年3月の3回実施した。 活動欲求調査は、幼児の活動欲求調査として用いられている「どっちの遊びがしたいかな」(岩崎ら)を参考とし、研究実施園の現状にあわせて改変したものを使用した。 結果 運動遊びプログラム開始前に、比較的運動遊びに関心の低い幼児の場合は、運動遊びプログラムを経験することによって、経験前よりも運動遊びへの関心(活動欲求)が高まる可能性が示唆された。
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Research Products
(3 results)