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2006 Fiscal Year Annual Research Report

オーバートレーニング症候群における神経新生とモノアミン神経の形態変化

Research Project

Project/Area Number 17700493
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

土持 裕胤  広島大学, 大学院保健学研究科, 助手 (60379948)

Keywords神経変性 / 脳内モノアミン神経 / うつ病 / ストレス
Research Abstract

本研究の目的はオーバートレーニング症候群(Over Training Syndrome ; OTS)の発症メカニズムを解明することであり,さらにはその予防および治療法の手掛かりとなる知見を得ることであった。平成18年度の研究計画は,昨年度に達成できなかったOTSモデルの作製さらに作製したOTSモデル動物の行動学的,生理学的,および解剖学的な評価を行うことであった。
1.OTSの実験動物モデルの作製は,昨年度の反省を生かし,強制走行方式を強制回転式回転ケージからトレッドミル走へ変更した。トレッドミル装置により長時間の走行ストレスを負荷することが可能となった。しかしながらラットの系統差および性差によってストレスの感受性が異なり,用いる動物により走行プロトコールを変える必要があった。
2.OTS動物の作製と平行して,うつ病様症状の評価方法を確立するために,行動解析としてオープンフィールドテストおよび強制水泳テスト,生理学的指標として体温および心拍数の日内変動,行動-睡眠パターンの変化,一過性精神ストレスに対する心拍数・体温応答,さらに解剖学的指標として脳内ノルアドレナリン神経線維の免疫染色による形態観察を行い,うつ病様症状を行動学的,生理学的,および解剖学的に評価する方法の確立を試みた。うつ病の動物モデルとして知られる嗅球摘出モデルラットを作製し,評価を行った結果,嗅球摘出により,一過性精神ストレスによる頻脈応答の減弱,スクロース嗜好性の低下,および前頭前野のノルアドレナリン線維密度の低下が観察された。現時点では,脳内セロトニン神経線維の免疫染色は難しく,良好な結果を得るに至らなかった。
以上の結果を踏まえ,今後は引き続き脳内モノアミン神経の形態変化に加え,機能変化についても焦点を当てて,生理学および解剖学的観点の両面から検討を進めたい。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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