2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17700498
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
高橋 仁大 鹿屋体育大学, 体育学部, 助手 (50295284)
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Keywords | テニス / スコアブック / ゲーム分析 / パフォーマンス分析 / 評価 / システム開発 / コンピュータ / 情報処理 |
Research Abstract |
本研究は,研究代表者が開発中であるテニスの電子スコアブックについて,測定項目の精度を明らかにする実験とスコアブックの有用性に関する調査を行い,実践場面での応用が可能なスコアブックの開発を進めることである. 昨年度の研究結果により,電子スコアブックによる時間要素のデータ収集は高い精度で行うことが可能であることが確認された。またスコアブックのパラメータ選定については,試合データの分析からいくつかの有効なパラメータを選定することができた. 以上の結果に基づき,本年度はパラメータの選定に関する実験と調査を引き続き実施し,電子スコアブックにより出力するパラメータについての検討を行う.その結果を基に電子スコアブックの出力部分のプログラム開発を行い,入力部分の修正を施した上で電子スコアブックの完成を目指す. 電子スコアブックの出力パラメータについて,昨年度収集した試合データを基に,特に時間要素を加味したパラメータについての検討を行った.その結果,コートサーフェスによって1ポイントに要する時間やサービス1ショットに要する時間が異なることが明らかとなった.しかしグラウンドストローク1ショットに要する時間は,コートサーフェスによる違いがみられないことが示唆された.またこれらの時間要素は,過去の試合から現代の試合にかけて変化しており,特に打球間隔の短縮化とポイント間の時間の短縮化が進んでいることが示された. これらの結果を基に,電子スコアブックのプログラム開発を行った.プログラム開発にあたっては専門とするソフトウェア開発業者と連携し,特に収集したデータ整理プログラムの開発とプロトタイププログラムのバグの修正を行った. 本研究により電子スコアブックの測定精度が妥当であり,試合データを評価することの有効性が示された.今後は実践場面での有効な活用が図られるよう,出力プログラムの開発が必要である.
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Research Products
(4 results)