2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17700503
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
加藤 貴昭 慶應義塾大学, 総合政策学部, 専任講師 (30365481)
|
Keywords | スポーツ / 眼球運動 / 視覚探索 / 熟練者 |
Research Abstract |
本年度(平成17年度)の研究目的は、各種スポーツ競技のライブ状況下における競技者の眼球運動測定データを蓄積すると共に、新たなデータ計測および解析方法について検討することであり、主な実績は以下の通りである。 1.「各種スポーツ競技のライブ状況下における競技者の眼球運動測定実験」 本年度は特に野球競技における投手の投球時の眼球運動測定、ラグビー競技におけるディフェンダーのディフェンス時の眼球運動測定、スキー競技におけるスキーヤーのスラローム時の眼球運動測定を重点的に行った。スキーの実験は実際のゲレンデにスラローム競技と同様のコースを設け、雪上での眼球運動を測定するためのハードシェルリュック、小型軽量バッテリなどを組み合わせた独自の実験機材を作製した。また、これまでの眼球運動測定実験の成果をまとめ、国際スポーツ心理学会(ISSP)などの学会にて研究発表を行った。 2.「フィールドベースの視覚探索活動実験における新たなデータ計測および解析方法の確立」 本年度は特に上記眼球運動測定実験をもとに、外部から同期した2台のハイビジョンカメラレコーダを用いた身体運動の映像を撮影し、眼球運動データと共に身体運動のデータの解析を試みた。特に身体運動は3次元動作解析のためのフィールド上のキャリブレーション、撮影用機器の準備などは極めて困難なものであったが、結果的には興味深い測定データを計測することができた。今後はこれらの計測方法および解析方法を確立すべく、新たな実験を実施し、より多くのデータを蓄積することで、課題3である「各種スポーツ場面において熟練選手に共通する視覚探索パターンの解明」に取り組んでいきたい。
|
Research Products
(2 results)