2006 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ振興政策の財源確保に関する研究-スポーツ振興くじの現状と課題-
Project/Area Number |
17700504
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Research Institution | Wako University |
Principal Investigator |
原田 尚幸 和光大学, 経済経営学部, 講師 (40295283)
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Keywords | スポーツ振興 / 財源 / スポーツ振興くじ / toto |
Research Abstract |
平成18年度は,スポーツ振興くじ(以下,toto)の現状と課題を明らかにするために,宝くじ売り場で宝くじを購入者した人を対象として調査を実施し,369人より回答を得ることができた. 宝くじ購入者のtoto購入経験は,5.3%であった.「宝くじ」と「toto」の両者に対するイメージ調査を要約すると,totoは,宝くじよりも「難しく」「親しみにくく」「購入しにくい」イメージであった. 宝くじ購入者がrtotoを購入しない主な理由」は,「購入方法や仕組みがわからない」「興味がない」「難しい」「購入が面倒である」「サッカーの知識がない」「当選確率の低さ」といった意見が多く聞かれた. totoの販売に対する提案については,「わかりやすさ(初心者や中高年でも購入しやすいように)」「購入方法や販売所に関する情報提供」「少額でもよいので当選確率を高くする」「メディアを通じてPRする」「当選金額を高くする」といった意見が多く聞かれた.その他では,「人々の関心が高い試合でtotoを実施する」「収益金が何に使われているか広くPRする」といった意見も複数見られた. 一方,totoの収益金の使途については「全く知らない(50.0%)」「詳しくは知らない(29.6%)」という結果となった.このことから,totoの収益金による社会貢献について,広く周知する必要があるといえる.また調査では,「サッカー(スポーツ)がギャンブルの対象になることへの嫌悪感」が根強く残っている印象を受けた.これらネガティブなイメージを払拭するためには,メディアを活用したイメージアップ戦略が有効であるといえる. totoの今後の新たな展開を考えると,ドイツで導入されていた「ワールドカップくじ」のように,人々の注目度が高いイベントに特化した独自形式のtotoの発売を視野に入れることが必要であると推察される.
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