地域スポーツクラブの育成を見すえた学校体育施設開放のあり方に関する研究

2005 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 17700505
• Research Institution: Waseda University
• Principal Investigator: 作野 誠一 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 講師 (60336964)
• Keywords: スポーツ経営学 / 学校開放 / 総合型地域スポーツクラブ

Research Abstract

平成17年度は、わが国が世界に誇るべき学校体育施設をより効果的・効率的に利用するための理論的整理をおこなった。具体的には、文部科学省等の調査から導かれる現状と課題についての分析、さらに拠点施設の整備、とくに学校施設を利用した総合型地域スポーツクラブの活用事例についての情報の収集・整理・分析をおこなった。
また、学校体育施設開放の実態について関係者へのインタビュー調査および資料収集をおこない、とくに総合型クラブの運営に変わる学校体育施設開放運営委員会の活動に的を絞り、開放制度の運用上の問題、それへの対応等について調査した。具体的には、埼玉県所沢市と兵庫県神戸市において教育委員会ならびに総合型地域スポーツクラブを対象として、学校開放の現状と問題点について詳細な聞き取り調査を実施した(所沢市の分析結果については、その一部をすでに日本体育学会第56回大会において報告済み)。
さらに所沢市の調査においては、実際に学校体育施設開放を利用している市民を対象としたプレ調査を実施し、利用者の視点からみた学校開放の問題点等について詳細な分析を行った。ここでの検討結果にもとづいて、次年度実施予定の調査項目の内容を検討する予定である。