2007 Fiscal Year Annual Research Report
減量後のリバウンドが冠危険因子に及ぼす影響とリバウンドを規定する肥満遺伝子の検討
Project/Area Number |
17700522
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中田 由夫 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 助教 (00375461)
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Keywords | 肥満 / 減量 / メタボリックシンドローム / 冠危険因子 / 介入研究 / 追跡調査 / リバウンド / 遺伝子多型 |
Research Abstract |
減量介入研究は、昨今急増しているメタボリックシンドロームの予防にもつながることから、社会的な関心事として注目を集めている。中でも、いかにしてやせるかという減量方法と、いかにしてリバウンドしないかという減量後の生活についての関心は非常に高い。効果的な減量方法を目指す短期間の介入研究は数多く報告されている一方で、長期間の追跡調査研究はほとんど報告されていない。また、肥満と関連するといわれている遺伝子群が「減量しにくさ」や減量後の「リバウンドしやすさ」をも規定するかどうかについては明らかでない。そこで本研究では、以下の2つの目的を設定した。 目的1:減量後のリバウンドが冠危険因子に及ぼす影響を明らかにすること。 目的2:減量後のリバウンドを規定する肥満遺伝子を探索すること。 以上、2つの研究目的を達成するために、3ヶ月間の減量介入研究に参加し、その後2年以上の自己管理期間を経た男性26名、女性114名を対象に、追跡調査を実施した。その結果、体重リバウンドは冠危険因子の悪化と関連するが、運動習慣を維持していた群でも体重リバウンドを抑制することはできておらず、リバウンドを予防することの難しさが推察された。また、肥満関連遺伝子は必ずしも「リバウンドしやすさ」を規定するものではないが、いくつかの遺伝子が体重リバウンドと関連する可能性が示唆された。
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