2005 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ競技者の外傷予防のための運動プログラムの開発
Project/Area Number |
17700535
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Research Institution | Kibi International University |
Principal Investigator |
加藤 茂幸 吉備国際大学, 保健科学部, 講師 (20368715)
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Keywords | 健康 / スポーツ / 外傷 / 予防 / 運動 / プログラム / 動作解析 / スポーツ科学 |
Research Abstract |
近年、健康維持および疾病予防、若年者の健全育成等のためのスポーツ活動参加が増え、これに伴い活動中に発生する外傷の予防医学の必要性が高まっている。本研究はスポーツ活動中の外傷予防に効果的な運動プログラムを開発することを目的とし、外傷が多く発生するジャンプ着地やストップ動作、カッティング動作等に着目して、動作解析を行うとともに、外傷を防ぐための運動プログラムを立案および実施した。まず、大学女子バスケットボール選手を対象に運動プログラム指導におけるコンプライアンスを調査した。指導したエクササイズに対して、実際に行ったエクササイズの比率をコンプライアンスとし、2週間の運動プログラムの指導におけるコンプライアンスは71.8%だった。次に、バスケットボール競技のシュート時のストップ動作に着目し、下肢アライメントコントロールを目的としたエクササイズ介入後の変化について検討した。エクササイズを行うEx群とエクササイズを行わないN群を比較した。3方向から3台のデジタルビデオカメラを用いて動作を撮影し、得られた動作画像から画像解析ソフトウェアを用いて膝関節角度を測定した。2週間のエクササイズ介入後、介入前と比較してEx群のストップ動作中の経時的な角度変化は、前額面上の膝角度および大腿部と足部の2辺の捻れ角度において有意差が認められた。エクササイズによって選手自身が運動中の自分の身体の位置(関節の角度や方向等)を意識し、下肢ダイナミックアライメントをコントロールできるようになれば、外傷予防に繋がると考えられる。今後、経時的に効果を判定することで有効な運動プログラムを検討していく。
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