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2005 Fiscal Year Annual Research Report

小学校児童を対象とした環境教育および食育教材の開発と教育の実践

Research Project

Project/Area Number 17700562
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

大前 慶和  鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (40315388)

Keywords環境教育 / 食育 / 持続可能な開発のための教育 / 教材開発 / ダンボールコンポスター / 環境保全
Research Abstract

本年度は主として2つの研究テーマを設定した。第1のテーマは,環境教育の概念的検討である。第2のテーマは,教材開発の核となる簡易発酵装置の開発である。
第1の環境教育の概念的検討であるが,結論としては"持続可能な開発のための教育"として広くとらえ直す必要性があることを明らかにした。環境教育は諸外国において発展してきたものだが,我が国には公害教育という独自の教育が存在している。環境教育と公害教育の発展を同軸上で理解することは難しいが,我が国には環境教育の確実な基礎があると評価できる。ただし,公害教育はその視野が狭いという問題点がある。環境教育には(1)学習者の参加をうながすこと,(2)"持続可能な開発のための教育"なる視点からより広く問題を把握・解決しうる能力を身につけさせること,の2点が重要となる。とりわけ(2)の視点はこれまであまり指摘されておらず,本研究では食育の問題を同時に取り扱うことを提唱する。
第2の簡易発酵装置の開発については,一定の技術水準を確立することに成功した。本研究で開発した簡易発酵装置はダンボールコンポスターと呼ぶことにするが,これを良好に動かすための幾つかの条件を以下にまとめておく。(1)発泡スチロール等の通気性・吸水性のない素材ではなく,ダンボール箱を用いる。(2)ダンボール箱はダブルフルート構造をもつものがよい。(3)ダンボール箱の成形には通気性のないテープの使用を避け,封函機を利用。(4)充填する基材には木質系チップ素材(できれば「のこくず」のような細かな素材)に腐葉土を適量加え,含水率を60%程度にしたものでよい。(4)水切りした生ごみは日量500グラムを基準として投入する。(5)ダンボールコンポスターの処理能力は最低でも2ヶ月間は持続可能である。(6)生ごみ投入終了後の基材は十分にアンモニアの硝化をうながすよう管理すれば,家庭菜園等に問題なく利用可能である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 環境教育および食育教材の開発に向けて-"持続可能な開発のための教育"の視点からの教材設計-2005

    • Author(s)
      大前慶和
    • Journal Title

      経済学論集 第64号

      Pages: 21-32

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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