2005 Fiscal Year Annual Research Report
幼児の食塩摂取量調査と食塩摂取に影響する食環境要因の解析
Project/Area Number |
17700567
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Research Institution | Shokei Gakuin College |
Principal Investigator |
芳賀 めぐみ 尚絅学院大学, 総合人間科学部, 講師 (50398492)
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Keywords | 24時間蓄尿法 / 幼児 / 尿量 |
Research Abstract |
宮城県内2市の一般家庭の3歳から5歳の幼児136名に対して24時間蓄尿による食塩摂取量の調査及び3歳児用の簡易型自記式食事歴法質問票を使用した食環境調査を行なった。136名のうち34名については連続しない3日間の蓄尿を試み、残りの102名については1日のみの蓄尿とした。対象者への協力依頼と説明は2市に所属する行政栄養士が行なった。倫理的な配慮として、拘束時間や心理面への配慮を含め各地域の担当栄養士が説明を行い保護者の承諾書の提出をもって同意とした。情報の入力および管理についてはコード化により個人情報保護を厳重に行なった。 24時間蓄尿は1日目の朝の2回目の尿から2日目の朝の最初の尿までを基本に24時間行なった。採尿には蓄尿びん及びスチロール樹脂製の透明プラカップを用いた。採尿後の尿は蓋付のポリエチレン製びんに溜め、保冷剤入りの蓋付の発泡スチロール容器に保存してもらった。蓄尿状況の確認は、取りこぼしの有無や服薬、下痢、発熱等の有無及び採尿時刻について保護者に記録してもらい、尿とあわせて提出する方法をとった。 24時間蓄尿実施協力者延べ188人のうち107名(56.9%)が、蓄尿に成功した。連続しない3日間の蓄尿が成功した9名については、蓄尿日と被験児を変動要因とした2元の分散分析を行なった結果、有意な交互作用はなく蓄尿日間の有意差もなかったことから、独立したデータとして扱った。蓄尿成功者の24時間尿量の平均は536.7ml(標準偏差186.7)であった。体重当りの尿量の平均は31.8ml/kg(標準偏差11.9)であった。性別間、地域間及び年齢間の尿量の平均値には統計学的に有意な差はなかった。採取した尿は尿量を測定後低温保存し、検査機関にてNa、K、Ca、Cl、Mg、尿素窒素及びクレアチニン濃度を測定した。
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