2005 Fiscal Year Annual Research Report
課題解決型学習におけるICT活用学習支援手法とエージェント構成法に関する研究
Project/Area Number |
17700608
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
鷹岡 亮 山口大学, 教育学部, 助教授 (10293135)
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Keywords | 課題解決型学習 / ICT活用学習支援手法 / 学習支援エージェント / e-Pedagogy / 遠隔TA / 学習支援システム / 授業支援システム / インタラクションモデル |
Research Abstract |
本研究の目的は、課題解決型学習を対象にした学習支援モデルの開発とその学習環境で必要とされる学習支援エージェントの構成法を提案することである。研究目的を遂行するために、以下のサブゴールを設定した。 (1)課題解決型グループ学習を対象にした学習支援モデルを開発する。具体的には、教員養成学部の情報教育授業を対象にしてグループによる課題解決的学習を設計する。そして、Web上を含めた学習支援スキル及び学習支援者間の相互作用から協調的学習支援手法を抽出し、モデルを提案する。 (2)Web上で実施される課題解決型グループ学習を対象にした遠隔授業アシスタント(遠隔TA)の学習支援手法を開発する。具体的には、高校におけるグループによる課題解決学習に大学生が非同期的に遠隔TAとして参画する授業を設計する。そしてWeb上で行われた学習支援を分析しモデル化する。 (3)課題解決型グループ学習における学習支援エージェントの構成法について提案する。具体的には、この学習形態で必要となる学習支援機能を抽出し、学習支援エージェントモデルとエージェント間インタラクションモデルを設計する。さらに、それらを組み込んだ学習支援環境を構築し、開発した学習支援モデルと学習支援環境を利用して実践を行い学習環境及びモデルの妥当性を検証する。 上記のサブゴールを達成すべく、初年度は以下の研究項目を実施した。 (1)課題解決型グループ学習における学習支援モデルの開発 大学の授業を対象にグループ課題解決的学習を設計し、その学習に必要な電子教材を開発し実践した。そして、教授者や専門家などの学習支援者の活動ログ及び活動調査シートから学習支援スキル及び学習支援者間相互作用から協調的な学習支援手法を抽出し、学習支援モデルを開発した。 (2)Web上で実施される課題解決型グループ学習における遠隔TAの授業支援手法の開発 高校(山口県誠英高等学校)におけるグループによる課題解決的学習に大学生が非同期的に遠隔TAとして参画する授業を設計し、授業に必要な授業支援環境(電子掲示板及び授業Web)を開発し実践した。そして、Web上で行われた学習支援を分析し、遠隔TAとしての学習支援手法を提案した。 (3)初年度研究打合せ及び成果の発表 e-Learning研究専門家との研究打合せを定期的に行った。また、初年度の研究成果を国内の全国大会及び国際会議等で発表した。
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Research Products
(5 results)