2006 Fiscal Year Annual Research Report
素材へのタグ情報埋め込みによる教育コンテンツの作成効率化に関する研究
Project/Area Number |
17700621
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Research Institution | Tottori University of Environmental Studies |
Principal Investigator |
永井 孝幸 鳥取環境大学, 環境情報学部, 准教授 (00341074)
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Keywords | QRコード / 省力化 / 講義ビデオ / ビデオアーカイブ / 電子化 |
Research Abstract |
昨年度開発した素材埋め込み用の画像タグを応用し,素材保管用データベースならびに素材登録用ツールの開発を行った.その結果,演習用紙のデータベース化,講義ビデオのデータベース化の効率化が達成された.以下に詳細を述べる. 4月から8月の期間において演習用紙のデータベース化に必要なツールの開発を行った.これは演習用紙に前もって科目番号・学生番号・記入欄位置を示すQRコードを印刷しておくことで,記入済み用紙をスキャナで読み取った後のデータベース化作業を省力化することを目指すものである.データベース化したい用紙をスキャナで読み取った後,スキャナ画像から検出したQRコードに基づいて記入欄の抽出・科目番号・学生番号の付与を行い画像のメタデータを自動生成する.本年度担当科目の定期試験解答用紙について実際にデータベース化を行い,採点後1時間以内に各学生に解答用紙をオンライン返却できることを確認している. 9月から3月の期間においては講義ビデオアーカイブの省力化,ならびにHDD録画型ビデオカメラを用いた講義ビデオ収録方式について研究を行った.大学で行われる講義の収録については専用スタジオや特殊機材を用いた自動収録方式が既に存存するが,これらの方式を利用できるのは資金の潤沢な組織に限られる.これに対し,本研究では市販の安価なハンディカムを用いて人手で撮影された動画素材を効率的にデータベース化することを目的とした. 人手で撮影された動画素材をデータベース化する際の問題は,素材の編集・レンダリング・タグ付け作業に要する作業の負担が大きいことである.この負担を取り除くため,複数テープからの一括キャプチャツール・自動レンダリングツール・ビテオ素材編集用Webアプリケーションを開発し作業の大幅な省力化を実現した.本学科で撮影された2006年度後期分の約360本の講義ビテオに対して開発ツールを用いて作業を行った結果,ビテオ一本あたり5分程度の作業で撮影後の編集・タグ付け作業を行うことができた.
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