2006 Fiscal Year Annual Research Report
eラーニングにおけるオンライン討論を活性化する携帯電話ソフトウェアの開発と評価
Project/Area Number |
17700626
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中原 淳 東京大学, 大学総合教育研究センター, 助教授 (00342618)
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Keywords | 携帯電話 / 待ち受け画面 / 可視化 / eラーニング |
Research Abstract |
本研究では、eラーニングサイト上での学習を促進するため、様々な関連情報等(質的データを含む)を、個々の学習者が所持する携帯電話の待ち受け画面に可視化するソフトウェアを開発し、評価を行うことを目的にした。 現在、国内大学の20.8%がeラーニングによって授業を公開しており、そのうり4.6%が単位付与を既に行っている。このような背景のなか、eラーニングを促進する各種のソフトウェアの開発プロジェクトに従事してきた。 本研究では、まず第一にヴィジュアルコミュニケーションデザインが学習に果たす役割について、基礎的な研究を行った。その成果はデザイン学会誌は国際会議「CSCL」等において発表を行った。 これまでの研究で得られた知見・経験と、近年発展してきたWeb2.0の情報アーキテクチャをもとに、Folkshelfという携帯電話ソフトウェアを開発した。 Folkshelfは、複数の学習者が、オンライン上で専門書等についての情報交換を行うオンラインコミュニティである。ある書籍をもとに、オンラインでの情報交換、および討論が行える。また、他の学習者の学習の様子、および、ある専門書に関する周辺情報が、各学習者の携帯電話の待ち受け画面に、適宜表示される仕組みになっている。 数名の被験者を使い、Folkshelfの評価実験を2007年1月に行った。その結果、いくつかのインターフェース上の課題は見つかったものの、おおむね、Folkshelfは好意的に評価されていることがわかった。現在、データをまとめ、論文化を行う予定である。
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