2006 Fiscal Year Annual Research Report
文化財の統合情報システムの構築とこれを用いた文化財情報科学・解析法の研究
Project/Area Number |
17700635
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
津村 宏臣 同志社大学, 文化情報学部, 専任講師 (40376934)
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Keywords | 分化財 / 情報システム / 地理情報システム / 考古学 / 解析・評価 / 文化財情報科学 / 文化財情報基準 / WebGIS |
Research Abstract |
●文化財科学関連情報の標準化 本年度は、昨年度までに集成された文化財科学関連の文献・論文の全文テキストデータについて、"地理情報標準"に準拠したメタデータの精査、これに準じた「文化財情報標準」の試案作成、ならびにXMLフォーマットによる記述とアーカイブを実施した。これにより、昨年と本年に実施した関連文献・論文のデータベースが完成し、メタデータに応じた検索、ならびに利用者の任意のキーワード設定による全文検索が可能となった。このデータベースは、同時にPDFフォーマットでアーカイブされており、書式を保存したままの書誌データの閲覧も可能となっている。 ●CISをバージョンアップし、STISに 昨年度までに実装を進めてきたSQL構造のリレーショナルマッピングシステムに、上記の標準化されたデータベースが連動するよう実装を進めた。その結果、従来のCISの設計では検索に関して問題が残ったため、完全に時間・空間情報で連結を可能とするシステムの再構成を行い、これをSTISとして実装した。現在、この内部のマッピングモジュール、データベースモジュール、出力モジュール、サーバーモジュール、幾何補正および分析モジュールを一度分解し、各機能を全て時代と場所の情報で連結できるよう、設計・実装を進めている。 ●AISDASの運用試験 本年度は、昨年概念設計と開発を進めた遺跡情報統合化システムAISDASについて、文化財のフィールド調査における試験運用を始めた。昨年来のトルコ(アナトリア・メソポタミア)およびオマーンの調査だけでなく、本年からチュニジア(スース・チュニジア文化庁協力)および中国(太原・東京文化財研究所・山西省考古局協力)で開始した。 ●最終年度の方向性 上記システムを実装・公開すると同時に分析モジュールの開発を進める。
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Research Products
(7 results)