2005 Fiscal Year Annual Research Report
航空機搭載LIDARデータによる立体都市モデルを用いた都市形状分析
Project/Area Number |
17700644
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
吉田 浩之 慶應義塾大学, 総合政策学部, 専任講師 (10317307)
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Keywords | リモート・センシング / 都市形状 / 地図作製技法 / 航空機搭載LIDAR / GIS / アーバン・ランド・スケープ・モデル / 都市比較 / 可視化 |
Research Abstract |
3ヵ年の研究計画の初年度に当たる本年度は、研究の基盤構築のために、特にデータ渉猟と研究環境整備に注力した。特にデータ渉猟については、国外の多数の機関・企業に対して、開示可能な都市形状データの有無について問い合わせを行い、以下から回答を得た: 1) King Country GIS Center; 2) NOAA Coastal Service Center; 3) ERRICK; 4) Bureau of Reclamation Snake River Area Office;そして、 5) Blue Sky's LiDAR。 問い合わせの結果、本研究が必要とするデータの一部は既に獲得済みとなった。また、モデル生成・整備、基礎パラメータの算出の見通しもついた。今後、引き続き、データ獲得に努めると共に、整備済みのデータから副次的パラメータ算出の段階へと進む。 本年度は本研究の初年度に、直接的な成果発表には未だ至っていないが、上記のデータ整備・研究基盤構築と並行して、本研究で取り扱うことを期待している発展途上国を扱ったリモート・センシング研究の成果を上梓した。本研究で取り扱っている建物形状データと類似した地形データを用いることにより、本研究にも有益な技術的・理論的知見を得ることに成功すると共に、本研究の目的とする国際的都市比較の実行と検証に役立ち得る研究者間ネットワークの構築を開始しつつある。以上、定量的・客観的観察に基づく都市形状分析手法の確立に向けて複数の布石を着実に打つことに成功した初年度となった。
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