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2005 Fiscal Year Annual Research Report

降水及び大気中水銀の多点観測対応型化学形態別計測システムの構築

Research Project

Project/Area Number 17710007
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

加賀谷 重浩  富山大学, 工学部, 講師 (50272894)

Keywords水銀雨 / 多点観測 / 金属硫化物 / 吸着 / 加熱気化-原子吸光法 / 降水分析
Research Abstract

本年度は,降水中水銀の化学形態別計測法の開発に主眼を置き,研究を進めた。得られた成果は以下の通りである。
【降水中化学形態情報取得(富山県内)】
富山県内における降水中水銀濃度の定点観測を,申請者が確立したClO^-抽出-硫化物沈殿-還元気化-原子吸光法を用いて行った。ClO^-を添加しなかった場合には水銀濃度は極めて低く,これは試料採取溶液への水銀の吸着によるものと推測された。一方,試料採取後直ちにろ過し,水銀濃度を計測したところ,ろ過をせずに計測した場合に比べ得られた水銀濃度は1/2以下となることが多かった。このことより,この地点での水銀湿性沈着においては粒子態水銀の寄与が大きいと予想された。
【降水多点観測用化学形態別計測法の開発】
粒子態水銀と溶存態水銀とをon siteで分別捕集できる技術の確立を目指し,基礎的検討を行った。水銀を含む試料水に,亜鉛,銅(II)などの金属硫化物を少量添加することで,迅速に水銀を捕集できることを見出した。捕集された水銀は,金属硫化物をろ過により捕集し,ろ紙ごと加熱気化-原子吸光法(新規)に供することで精度よく定量できた。ろ過済みの試料水を本技術に供することにより,溶存態水銀のみを捕集することが可能となり,降水試料時に適用することによりon site捕集可能であることが示唆された。
【大気中化学形態情報取得(富山県内)】
大気中に浮遊する粒子態水銀を捕集するための環境を整備した。冬期に採取開始する予定であったが,積雪が多かったことから,実施できず,春期における採取を計画中である。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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