2005 Fiscal Year Annual Research Report
海洋表層における微量栄養物質(鉄)の広域水平分布観測技術の開発
Project/Area Number |
17710021
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
西岡 純 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (90371533)
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Keywords | 海洋 / 鉄 / 観測技術 / 自動連続分析 |
Research Abstract |
・船速度15ノットにて曳航できる曳航体を作成し、テフロンインライン採水装置を装備と組み合わせることで「表層海水連続クリーン採水システム」を作成した。実海域でのテストの結果、波高2-4mにおいても巡航速度15ノットで曳航体は安定し、表層海水を無汚染で連続的にくみ上げるシステムとして十分使用できることを確認した。 ・キレート樹脂濃縮-ルミノール化学発光系の微量栄養物質(鉄)分析装置を改良し、連続自動分析が可能な装置の作成を行った。装置にはサンプルを溜め込んで前処理を行うユニットを作成し、自動で15分に一度サンプルをフローセルに溜め込み、分析に供するシーケンスを設定した。また、実験室内において、上記「表層海水連続クリーン採水システム」のテフロンインライン採水装置より「微量栄養物質連続自動分析装置」にサンプルを引き込めるようにしてシステム化を行った。テストの結果、ブランク値も十分に低く、自動連続分析が出来ることを確認した。 ・さらに北海道水産研究所が運行の研究調査航海に(1月、釧路発着、航海日数各14日)に乗船し、実海域において「表層海水連続クリーン採水システム」と「微量栄養物質連続自動分析装置」の統合(観測システム化)テストを行った。ここでは、サンプル間の入れ替わり時の汚染など、実海域で用いた場合の問題点・改良すべき点等を抽出した。
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