2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17710028
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
馬奈木 俊介 横浜国立大学, 経営学部, 助教授 (70372456)
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Keywords | 環境政策 / 経済政策 |
Research Abstract |
(1)経済効率性の分析 技術進歩は、環境問題による制約から生活水準の低下を守る重要な要素であると考えられる。周到な準備のもとに良く設計された環境規制は、技術進歩の加速を促すと考えられるが、逆にそうでないものは、技術進歩を抑制する結果となる。環境規制が技術進歩を促し、そして長期的視点に立てば、生産性も向上し環境保全も実現されるという政策シナリオ分析が可能となる。本研究では、これまで中国の経済効率性を計測した。 (2)環境負荷量の大小を決める要因の分析 環境負荷については、その大小を決める要因について以下のように分析している。特に成長著しい時期における中国の環境負荷量の大小を決める要因の分析、あるいは業績が悪化しつつある時期についても同様の要因分析を行っている。 (3)エコ・エフィシェンシー(環境効率性)の測定 最後に現在の環境政策のエコ・エフィシェンシー(環境効率)についての計測を行う。中国に関しては現状、直接規制と近年採用されたレイティングと呼ばれる企業の環境格付け制度(この制度によって、企業の自主的取り組みを期待している)があるが、罰則がないなどの理由であまり機能しているとは言えない。現状どれだけの環境効率があるかを、その規制と排出量の相関性から分析し環境効率を計測する。そして現在行われている政策は環境課徴金と環境アセスメントが中心で、税額が低く規制も弱いのが現状である。政策の変化に伴う環境効率への影響について分析を行った。
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