2005 Fiscal Year Annual Research Report
日本LTERネットワーク生態観測データ共有化のためのデータベース整理法の開発
Project/Area Number |
17710039
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Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
小川 安紀子 総合地球環境学研究所, 研究部, 技術補佐員 (50390711)
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Keywords | Ecological Informatics / Long-Term Ecological Research Network / LTER / 生態情報学 / データマネジメント / Ecological Metadata Language / メタデータ / データ公開 |
Research Abstract |
本年度は、主に国内外の生態学データ共有の現状やその技術に関する情報収集活動、および、本研究で扱う研究データの調査を中心に研究活動を行った。 東アジア・太平洋域International Long-term Ecological Research Network (ILTER)のコンファレンス及び、情報マネジメントに関わるワークショップに参加し、この地域の生態観測・研究データ公開の為の各国および、国際間での協調的取り組みについての情報収集を行った。また、進んだデータ共有システムの技術を持つ台湾の林業試験所でデータマネジメントの技術について研修を受け、本研究でデータ共有システムを試験的に構築するための技術を習得した。 一方、北海道大学苫小牧研究林、全国演習林協議会など、国内で長期生態系観測を行っている組織のデータマネジメント担当者から聞き取りを行い、これらの組織が扱っているデータ、またデータマネジメントの方法などについて情報収集した。 また、試験的データ共有システム構築の為の一段階として、北海道雨龍研究林、京都大学和歌山研究林のデータの種類やデータ管理の現状について調査を行った。これを元に、実際に和歌山研究林で長期森林生態系観測データを共有化する為のデータベースを設計し、アルバイトを雇い入れ、データベース構築及びデータ入力作業を行った。本年度末には、サーバコンピュータ・ソフト等の機材を購入し、実際にこれらの共有データベースを試験運用するための準備を開始した。 京都で行われたGlobal Water System Project (GWSP)アジア会議では、生態学分野のデータマネジメントの現状と、東アジア・太平洋域での取り組みを発表した。 本年度の活動により、国内外の生態学データ共有の取り組みと、データマネジメント技術の動向について多くの知見が得られた。
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Research Products
(1 results)