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2005 Fiscal Year Annual Research Report

香料生産酵母を用いた廃棄物・排水処理システムの開発

Research Project

Project/Area Number 17710055
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

藤井 克彦  山口大学, 農学部, 助教授 (30333660)

Keywords酵母 / 香料成分 / 廃棄物 / 排水
Research Abstract

近年、環境への配慮から産業廃棄物・排水の排出規制が一段と厳格化しており、これらの適正な処理に多くの企業がコストと手間をかける時代となっている。
申請者は高濃度の糖が存在する厳しい条件下で生育できる微生物の探索を行い、幾つかの環境試料から高濃度糖を含む無機塩培養液で良好に生育する酵母を分離した。そこで本研究計画では、分離株の生化学的および生理学的解析を行うとともに、廃棄物・排水浄化と香料生産を同時に行える微生物的処理システムの開発を行うこととした。本年度は、以下の事項(1)(2)について成果を得た。
(1)分離株の高濃度糖資化動態:分離株について様々な濃度のグルコース、フルクトース、スクロースに対する生育能を検討したところ、土壌試料(松林)から得られた酵母株SL1-3は30%の糖濃度まで生育を示した。他方、ニュージーランド産の巣蜜(蜂蜜を精製する前の、蜜が溜まった巣の断片)から分離された酵母株NZ1-3および沖縄産の巣蜜から得られた株OK1-3は70%の糖濃度でも、生育速度は落ちるが、生育を示した。さらに、OK2はヨーグルト臭を発することもわかった。
(2)分離株の系統解析:分離株の28S rDNAの全体配列を詳細に解析したところ、SL2,3はWilliopsis saturnus、SL1はW. californicaに極めて近縁であり、当該種に属する株であることが判明した。過去の研究例からも、本属では芳香臭を放つことが報告されていることから、新種の可能性は極めて低いと判断された。一方で、NZ1-3のrDNAの全体配列からは、NZ1,3がZygosaccharomyces mellis、NZ2がZ. rouxiiに属する株であることがわかった。OK1-3のrDNAは現在解析中であるが、沖縄巣蜜から酵母を分離した報告例がないことから、これまでに報告例のない種であることが期待される。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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