2006 Fiscal Year Annual Research Report
統合地震シミュレータの高度化と統合都市防災シミュレータ開発のための基礎研究
Project/Area Number |
17710124
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
市村 強 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (20333833)
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Keywords | 地震動 / 都市デジタルデータ / 震災シミュレーション / GIS / CAD |
Research Abstract |
強震動シミュレーションと各種構造物の動的解析を連成させた「統合地震シミュレータ」の開発及びその高度化を行った.本シミュレータは,所定の地震シナリオに対し,断層から地盤までの地震波動伝播計算を行い,その結果を都市内の構造物の一つ一つに入力し,高精度・高分解能の震災情報を得ようとするものである.現実の都市からデジタルデータを抽出し,必要十分な精度で仮想都市を計算機上に再構成する.このデータ集積体である仮想都市(プラットフォーム)に各種構造の耐震解析プログラムをプラグイン化して組み込み,必要十分な精度の各種数値シミュレーションを行い,結果を可視化・評価し意思決定に役立てる. 本年度は,都市デジタルデータ(GIS/CADデータ)のデータ構造を設定・全体システムの効率化・シミュレーションの高精度・高分解能化を行った.特に,既存都市デジタルデータの取り込みを行った.本年度の検討により,全国の政令指定都市において,ほぼシームレスに本シミュレータを適用できるようになった.また,本シミュレータを並列計算機に実装し,数万棟規模の広域都市を対象としたシミュレーションも行った.これらの検討を通して,本アプローチの有効性を示すことができた. また,複雑な地下高速道路など既存解析手法では,解析が難しいとされているインフラを対象としシミュレーション手法の高度も平行して行っている.これらの各シミュレーションツールを組み込み,さらに精度を高めていくことを考えている.
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Research Products
(6 results)