2005 Fiscal Year Annual Research Report
廃棄物収集運搬事業における人員配置計画策定支援技術に関する基礎的研究
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17710132
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
内海 秀樹 京都大学, 地球環境学堂, 助手 (10293896)
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Keywords | 収集運搬 / 一般廃棄物 / 人員配置 / 支援システム / 収集現場 / 清掃事務所 |
Research Abstract |
一般廃棄物の収集運搬事業での人員配置に関する項目、人員配置計画の際に認識している事項や考慮する項目についてこの事業を行っている大都市の清掃事務所を中心にアンケート調査を行った。具体的には、職員数の分布、傭上職員の有無や割合、運転手の積み込み作業の有無、班の作業内容、班編成の頻度、人員配置手順やその対象期間、所要時間、人員配置の基準や目的、記録の保管、集計状況等について情報収集および分析を進めている。 それらの結果として例えば、班編成の頻度は、半年および1年と答えた清掃事務所が、有効回答の半数強を占めていることが明らかになった。これらの場合は、当該期間班員の顔ぶれや担当する班が固定されていることになる。しかし、策定されたその配置も、有給休暇や病気休暇の取得等事前に予測できない要因も多く、全体の約6割が調整をほぼ毎日行っていることも明らかになった。 収集運搬作業は、運転手1人と収集員2人等から構成される班によって行われている。その班員の顔ぶれの組み合わせとコース(作業現場)への割当ての2つについてどちらを最初に決めるかは、両者のどちらを優先的に考えるかということの現れと考えられるが、これは清掃事務所により異なっており、両者はほぼ同じ割合になった。顔ぶれの組み合わせおよびコースへの割当を決める際の理由としては、「職員間の不公平感に配慮」、「欠勤などにより、誰が抜けても問題がないようにする」、「習熟が早く効率的」、「熟練職員からのノウハウの伝達を行いやすい」等の回答が比較的多く得られているが、両者の間では差はほとんどなかった。配置の際に考慮する項目としては、班員の顔ぶれの組み合わせでは、「年齢」、「相性」が、コースへの割当よりは多くの回答があり、重視されていることが窺え、「コースの作業負荷」は、その逆の傾向を示した。 今後、調査、解析を進めながら支援技術への道筋を探求する。
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Research Products
(3 results)