2005 Fiscal Year Annual Research Report
空間的クラスタリング手法の開発とその都市・地域データへの実証的適用
Project/Area Number |
17710144
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
増山 篤 明海大学, 不動産学部, 講師 (50322079)
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Keywords | クラスタリング / 空間データ / アルゴリズム / 計算量 |
Research Abstract |
本年度においては、まず、空間的クラスタリングの結果として生成される部分領域毎に、その中心となるべき特異箇所を検出するアルゴリズムを開発した。そして、メッシュデータというごく限られた形式のデータにおいて、これら特異箇所に接続関係を与え、ツリーグラフを生成するアルゴリズムの開発を行った。このツリーグラフの各リンク上に一つの切断点を設けることで、メッシュデータを部分領域に分割することができる。そこで、各部分領域の属性値が可能な限り均一であり、また、個々の部分領域が空間的に連担するような切断点の組み合わせを求める方法について検討した。その結果、研究に先立っては、任意の切断点の組み合わせにおいても、すべての部分領域が空間的に連担することを予想していたが、必ずしもそうではないことが判明した。そこで、空間的な連担性が満たされないような切断点の組み合わせを排除するよう、空間的クラスタリング法に対して修正を加えた。また、研究当初からの予想通り、切断点の組み合わせの比較計算回数は、何ら工夫をしない限り、極めて膨大になることが判明した。ただし、理論的検討を行った結果、ツリーグラフの位相構造上の特徴を用い、平均的には、多項式時間に収められることを示した。 以上の成果については、都市計画学会、および、日本不動産学会において発表を行った。 今後の課題としては、まず、空間的クラスタリング法を、より一般的な形式の空間データに適用可能に拡張することが考えられる。また、最悪時における計算量についても検討することも必要と考えている。
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