2005 Fiscal Year Annual Research Report
パレート解の評価方法を導入した多目的最適化におよる職場レイアウト設計技法の開発
Project/Area Number |
17710145
|
Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
白井 裕 千葉工業大学, 社会システム科学部, 講師 (20327878)
|
Keywords | レイアウト設計 / 包絡分析法(DEA) / 階層分析法(AHP) / 多目的最適化 / ヒューリスティックス / 意思決定 |
Research Abstract |
最近の職場レイアウト設計問題において,物流コストとともに建築コストも最適化されるようになったが,エレベータの台数や出入口,柱の位置等の実際に必要な要素が同時に考えられておらず,まだ十分とはいえない.本研究課題では,物流コストと柱の位置等を考慮した建築コストにおける多目的の職場レイアウト設計問題に対して,研究代表者が,今まで提案してきた技法に改良を加え,さらに階層分析法による設計者の意思評価と包絡分析法によるレイアウト案の評価を導入し,設計者の意思を評価基準に考慮した技法を提案することが研究目的である.また,大規模なレイアウト設計問題にも対応できるように,並列計算を用いた技法の開発も検討することである. 本年度の研究では,多目的の職場レイアウト設計問題に関する研究および並列計算の基盤構築について行った.まず多目的の職場レイアウト設計問題については,職場レイアウト設計問題,階層分析法,包絡分析法等に対する最近の研究について,国内外で調査し,階層分析法による設計者の意思評価と包絡分析法によるレイアウト案の評価を用いて多目的の職場レイアウト設計問題に対して,ヒューリスティックスに基づく技法を検討し,現在,この技法を開発中である.また並列計算の基盤構築については,並列型計算機の構築を行っている最中であり,さらに並列分散アルゴリズムを用いた技法の開発も検討している. 今後は,上記で述べた技法を完成し数値実験を行い,研究成果を国内・国外で発表する予定である.また学術論文誌に対して投稿を検討している.この研究課題で提案する技法の開発により,職場レイアウト設計問題だけでなく,いろいろな分野にも応用することが期待できる.
|