2006 Fiscal Year Annual Research Report
パレート解の評価方法を導入した多目的最適化におよる職場レイアウト設計技法の開発
Project/Area Number |
17710145
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
白井 裕 千葉工業大学, 社会システム科学部, 講師 (20327878)
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Keywords | レイアウト設計 / 包絡分析法(DEA) / シミュレーション / 多目的最適化 / 遺伝的アルゴリズム |
Research Abstract |
多目的の職場レイアウト設計問題では,複数のレイアウト案が得られ,それらのレイアウト案をどう評価するかは設計者の勘と経験で行われてきた.本研究課題では,経営効率の改善を目的として効率を定量的に評価する手法である包絡分析法(Data Envelopment Analysis : DEA)などの方法を用いてオフィスの職場配置や工場での機械配置などのレイアウト案の選定や評価・分析をすることである. 本年度では,多目的の職場レイアウト技法で得られたレイアウト案に対してDEAを用いて評価を行った.さらに,DEAで評価されたレイアウト案に対して,シミュレーションソフトを用いて,レイアウト案のモデルを作成し,シミュレーションによる検証・分析を行った.その結果,DEAのレイアウト案の評価では,評価値の差が僅差であったが,シミュレーションで検証してみると,明らかな差が生じた.DEAの評価結果をシミュレーションすることが有効であり,レイアウト設計をする際に,時間と費用の削減につながると考えられる.しかし,DEAの評価と設計者の評価は異なる場合があるため,そのような問題を改善するために設計者の意思を組み込んだDEAの評価をすることが必要である. 今後は,本年度で開発した技法に階層分析法(Analytic Hierarchy Process : AHP)による設計者の意思評価も取り入れた職場レイアウト設計技法の開発を行う予定であり,研究成果を国内・国外での発表や学術論文誌に対して投稿を検討している.この技法は,職場レイアウト設計問題だけでなく,いろいろな分野にも応用することが期待できる.
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Research Products
(1 results)