2006 Fiscal Year Annual Research Report
総合的な都市防犯環境整備の合意形成支援GISの開発と犯罪多発地域での運用実験
Project/Area Number |
17710146
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
村上 正浩 工学院大学, 工学部, 助教授 (90348863)
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Keywords | GIS / 防犯環境設計 / 犯罪誘発要因 / 防犯環境整備 / 地域防犯活動 / 防犯対策と効果の関係 |
Research Abstract |
本年度は,昨年度の成果を基に,犯罪発生に関わる物的環境要因およびハード・ソフトの防犯対策の体系化を行い,防犯環境整備手法を検討した。 1)犯罪発生に関わる物的環境要因の体系化 まず,都内で急増するコンビニ強盗に焦点をあて,強盗被害にあったコンビニを30店舗とその周辺にある被害にあっていないコンビニを90店舗の周辺環境の違いを定量的に分析し,コンビニ強盗を誘発する幾つかの物的構造要因を抽出することができた。また全国的に増加するひったくりにも焦点をあて,世田谷区を対象に道路景観という視点からひったくりを誘発する物的構造要因を検証した。これらの成果とこれまでの文献調査の結果もあわせ,犯罪発生に関わる物的環境要因を体系的に整理した。 2)ハード・ソフトの防犯対策の体系化 新宿区内の小学校長・中学校長ならびにPTAを対象として,小中学校・PTA・地域が連携した子どもを犯罪から守るための防犯活動についてアンケート・ヒアリング調査を実施し,具体的な活動内容や実施頻度,諸活動による犯罪低減効果,また活動における諸問題,継続的な取り組みへ向けた課題などを明らかにした。さらに,これまでの自治体や自治会等へのアンケート・ヒアリング調査の結果もあわせ,ハード・ソフトの防犯対策を体系的に整理した。 3)防犯環境整備手法の検討 上記1)と2)の成果ならびに昨年度の地区整備手法に関する調査結果等に基づいて,効果的な防犯環境整備手法について検討を行った。
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Research Products
(4 results)