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2006 Fiscal Year Annual Research Report

地域の被災体験を収集し、教訓を地域住民で共有するための手法開発

Research Project

Project/Area Number 17710153
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

木村 玲欧  名古屋大学, 大学院環境学研究科, 助手 (00362301)

Keywords自然災害 / 三河地震 / 第二次世界大戦 / 被災者 / インタビュー調査 / 災害時の心理・行動 / 災害教訓 / 地域防災力の向上
Research Abstract

本年度は、地域の被災体験の収集を続けながら、これまでに収集された体験談を災害対応課題と時系列によって体系化し、災害像を解明する研究を行った。対象とする自然災害は、1945年三河地震である。この地震は、第二次世界大戦中に発生し死者2306人を出したが、戦時報道管制によって具体的な被害状況が伏せられたため現在でもその詳細が明らかになっていない「隠された直下型地震」である。この地震を対象に、半構造化インタビューを中心とした現地調査を行い、被災体験を「昔の想い出」として暗黙知のまま埋もらせている被災者から、これまでに計20件の体験談を収集することに成功した。
インタビューは人的・物的被害の大きかった地域・家族を中心に、1人2時間〜3時間程度のインタビューを行った。インタビューはテープ起こしをしたあとに要約し、また被害のようす・教訓として伝えたいものについては日本画家の協力を仰いで1人につき約6枚〜8枚の絵画作成を行った。またこれらの成果物については、必ず被災者への確認作業を行った。
これらの作業と並行して、本インタビューを基礎データとして災害対応課題・時系列によって震災の知見・教訓を体系化し、本年度は災害発生後1000時間前後の被災者の心理・行動パターンについて知見をまとめ、筆頭著者として査読論文1本を投稿し現在印刷中である(2007年4月発行)。また震災前の事前避難にっいて分担執筆し、共著者として査読論文1本を投稿し現在印刷中である(2007年4月発行)。
今後はこれらの成果をもとに、災害教訓を地域住民で共有するための手法・教材開発についても研究を遂行する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 1945年三河地震の被災地社会の変遷と被災者心理・行動パターン-災害発生後1000時間すまいとくらしの再建-2007

    • Author(s)
      木村玲欧, 林能成
    • Journal Title

      歴史地震 第21号(印刷中)

      Pages: 16

  • [Journal Article] 1945年三河地震における事前避難について2007

    • Author(s)
      林能成, 木村玲欧
    • Journal Title

      歴史地震 第21号(印刷中)

      Pages: 10

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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